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執筆者の写真sakuko-f

NHK文化センター青山での講座再開です!

4か月ぶりにNHK文化センター青山での講座「アガサ・クリスティのミステリーから見るイギリスの食文化」が再開しました!

今回8/29と9/19の講座は、クリスティーの作品の中でも没後1976年に出版された「スリーピング・マ―ダ―」を取り上げます。


その第一回目となるおとといの講座で、メインテーマとして取り上げたのは、「フィッシュ&チップス」。

イギリスの国民的食べ物として人気があり、英国展でもよく紹介されています。

「スリーピング・マ―ダ―」ではかつて使用人として働き、農夫と結婚したリリーが夫のために作るのがフィッシュ&チップス。

チップス、つまり、フライドポテトの油切りに、古新聞を2,3枚テーブルに広げて使っているところなど、農家の台所の様子まで思い浮かびます。

イギリスで暮らした経験から、私のフィッシュ&チップスのイメージは、労働者階級の食べ物。ボリュームたっぷりで、安いというのが決め手です。


一方、ヒルサイド荘の奥様であるグエンダさんは、「上手にフライにした舌びらめとマッシュポテトにニンジンのクリームあえ」が昼食です。料理人を雇うような階級のグエンダさんは、フィッシュ&チップスではなく、値段も高い高級な魚、シタビラメのフライと温野菜の一皿です。


階級社会であるイギリス、クリスティーの時代であれば、今よりもよりそれは顕著であったはず。そんなところが、こうした魚料理にも見られるようで、興味深いところではないでしょうか。


来月9/19の講座、「スリーピング・マ―ダ―」の二回目は、舞台となっているデボン地方ならでは欠かすことができない、クリームティー、作品にも登場するスコーンやジンジャーブレッドといったお菓子を取り上げます。

今からでも受講は可能ですので、ご興味のある方のご参加をお待ちしています。

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