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  • 執筆者の写真sakuko-f

新刊発売!


4/1に新しい本が発売となりました。

1998年に出版された「アガサ・クリスティーの食卓」(婦人画報社)を大幅に加筆、修正、改題して新たに生まれ変わりました。

クリスティーにはたくさんの食べ物が登場しています。

ミステリーの筋に気を取られて、何気なく読み過ごしてしまいがちですが、食べ物を通してその作品を読むとき、イギリスの暮らしを知ることができます。そして、その結果、さらにミステリーを楽しめるようななると思っています。

その楽しさをこの本を通して味わっていただけたら、それが私がこの本に託した想いです。

昨年3回英国を訪ねましたが、この本の取材も兼ねたものでした。

クリスティーの別荘といわれるデボン地方にある「グリーンウェイ」は6月に訪ねましたが、現在所有しているナショナル・トラストに取材申し込みをし、一般に開館となる前の朝の時間に訪ねました。担当者から貴重な情報を聞けたことが原稿に反映されています。

その様子は、この本の中の「アガサ・クリスティーの家 グリーンウェイを訪ねて」にたくさんの写真とともに載せていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。クリスティーも料理をしたという台所や食器、ダイニングルームの様子など今まで紹介されていなかったところを撮影できました。もちろん「死者のあやまち」の中で舞台となったボートハウスやテニスコート、それを取り巻くように作られている庭のようすなども紹介しています。そして、クリスティー夫妻が家族とともに過ごした楽しい時間がそこにあったことを実感するのです。

さらに実際に作って味わえるように、作品の中に登場するお菓子のうち、「葬儀を終えて」に描かれるスコーン、「バートラム・ホテルにて」に登場するほんもののシードケーキなど11品のレシピを載せています。いずれもカメラマンとしてご活躍の川しまゆうこさんに我が家で撮り下ろしていただいたものです。私が焼いたお菓子に、私の持っているアンティークのカトラリーや食器を使って編集者の千田さん、デザイナー平塚兼右さん、平塚恵美さんとともに4人が力を合わせて撮影したものです。一つ一つの写真にその時の想いが込められています。

クリスティーのミステリーとともに、この本もお読みいただき、クリスティーの世界を広げていただけたらうれしいです。


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我が家をリフォームいたしました。 そのための一時引っ越しなどもあり、インスタグラムやフェイスブックでは投稿しておりますが、こちらのブログにはすっかりご無沙汰してしまいました。 お許しください。 まん防は解除になりましたが、まだまだコロナ禍は心配な状況ではあります。 講座は対面のもの、ZOOMを使ってのものと行っています。 4月からの講座についてLESSONのページにまとめましたので、ご覧ください。

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